公開日 2022年3月25日 最終更新日 2023年5月31日
世界自然遺産に
登録された沖縄の離島、
西表島へ行ってきました！
今回のテーマは自然探検。
8歳息子、4歳娘との
2泊3日子連れ旅を
たっぷりレポートします。
（取材は2022年3月に実施、当時の年齢です）
星野リゾート 西表島ホテルで
ゴールデンウィークまで
開催中の期間限定プログラム
「友だち100人できるかな」
体験レポートも要チェック！
（現在は終了）
西表島へは石垣島の離島ターミナルから高速船で約45分
西表島は、沖縄県
八重山諸島のひとつ。
新石垣空港から
ユーグレナ石垣港
離島ターミナルに移動し、
西表島行きの高速船に乗ります。
ターミナルから、
西表島（上原港）までは
約45分。
天候によっては
かなり揺れるので、
心配な人は酔い止めを
飲んでおくと安心です。
前方のほうが揺れるため、
なるべく後方の席に座るのがコツ！
今回は、星野リゾート
西表島ホテルに
宿泊します。
西表島ホテルは
上原港から車で約10分の
場所にあるリゾートホテル。
予約不要の無料送迎
シャトルバスが運行しています。
ホテルの敷地内に
ジャングルがあり、
ビーチは目の前。
低年齢の子供が参加できる
アクティビティも豊富です。
滞在した感想を子連れ目線で
ご紹介していきます！
到着後すぐジャングルの無料ガイドツアーに参加！
今回の西表島滞在は
豊かな自然に触れることが
大きなテーマ。
西表島にしか生息していない
生き物や植物を
間近で観察するのを、
子供たちは楽しみにしていました。
そこで、
西表島ホテルに着いてすぐ
「イリオモテガイドウォーク
ジャングルコース」という
アクティビティに参加。
ホテル敷地内にあるジャングルを
西表島の生態系に詳しい
ガイドさんが案内してくれる
という無料のアクティビティです。
このツアーは通年実施。
ホテルのすぐそばにある
マングローブ群落を探検する
「イリオモテガイドウォーク
マングローブコース」と
1日おきの開催になっています。
（どちらも1日5回開催）
今回はジャングルコースに
参加しました。
ホテル宿泊者はいつでも
ジャングルに入ることができるのですが、
やみくもに歩くだけでは
気づかないことも多いもの。
西表島でしか見ることができない生物を
探しながらガイドさんと
一緒に歩くことで、
遭遇率はかなりアップします。
出会う生物は季節や天候によって
変わるのも面白いところ！
これはトウツルモドキ。
他の木に絡みつき、
上へ上へと伸びていく
習性があります。
これはトウツルモドキが
ジャングルで生きていくため、
日の光を得るための自衛策だそう。
このジャングルには
リュウキュウイノシシも
住んでいます。
至るところに
リュウキュウイノシシが
木の実などを探して
掘り返した穴ぼこがいっぱい。
周囲の木を見ると、
研ぎ跡のようなものも。
リュウキュウイノシシは
基本的に人を恐れているため
姿を見る機会は
あまりないそうですが、
棲んでいる痕跡を見つけられると
実感が湧いてきます。
今度はアリマウマノスズクサ
という植物を発見。
アリマウマノスズクサは
ジャコウアゲハの食草です。
アリマウマノスズクサには
実は毒があるのですが、
ジャコウアゲハの幼虫は
その葉や茎を食べることで
体内に毒を蓄積し、
鳥などの外敵から身を守っているそう！
私たちが訪れたときは
気温が低かったため
昆虫や爬虫類の姿を見ることは
できなかったのですが、
その代わり大型のヤエヤマオオコウモリに遭遇！
羽を広げると60cmくらいに
なるものもいる、
大型のコウモリです。
こちらはクワズイモ
という植物。
サトイモ科の植物ですが、
食べられないため
クワズイモと呼ばれています。
とても大きな葉っぱです。
実はこれ、となりのトトロ」で
トトロが傘として使っていた
とされる植物だそう！
生物の名前だけでなく、
どんな暮らしをしているか
何を食べているかなど
豆知識を交えながら
ガイドしてくれるので、
自分たちだけで散策するより
何倍も楽しい
ジャングルツアーになりました。
このイリオモテガイドウォークは
季節ごとにガイドのテーマも
変えているそうです。
2022年4月28日までは
イースターに合わせて
「イリオモテ Egg Search」を実施。
ジャングル内にある
パブリックスペースでは
西表島に棲む生き物の
タマゴの模型を
30種類展示しています。
春はさまざまな生き物が
活発に動き出し、繁殖を行う時期。
鳥やカエル、蝶など、
タマゴを生む生き物について
知るいい機会になりました。
小さくて肉眼では観察しにくい
タマゴもあるので、
タマゴの模型は実物より
少し大きくして作られています。
西表島ホテル周辺で見られる
生き物のタマゴを集めた
オリジナルのエッグ図鑑も！
かわいいイラスト入りで
わかりやすい！
この図鑑は西表島ホテル特製で、
イラストも構成も
スタッフさんが手がけたそう。
上の写真で図鑑に掲載されている
リュウキュウアカショウビンは
敷地内のジャングルで
見られることもあるようです。
リュウキュウアカショウビンが
子育てすると言われている
タカサゴシロアリの巣は
見ることができました。
タマゴを切り口に散策すると、
また違った視点で
生態系について知ることができそうです。
客室はデイベッド付きのデラックスツイン！
今回宿泊した客室は、
定員4人のデラックスツイン。
ベッドが2台と、
デイベッドが付いています。
テラスもあり！
お風呂は浴槽と洗い場、
シャワーブースもあり、
ファミリーで利用しやすいタイプ。
今回は特別に、他の客室も
見せていただきました。
こちらは4名定員の
スーペリアロフト。
秘密基地のようなロフトは
子供が喜びそう！
西表島の自然をイメージした
色の壁など、内装も素敵です。
西表島ホテルは
日本初のエコツーリズムリゾートを
目指しているため、
使い捨てのアメニティや
ペットボトル、プラスチックを
なるべく使わないサービスを
行っています。
客室にペットボトルの水を
置く代わりに、
マイボトルの利用を推奨。
マイボトルは
無料レンタル可能。
レンタルボトルはオレンジ色で、
持ち帰りたい場合は
ショップで黒のボトルを購入します。
デザインがかわいかったので、
我が家は持ち帰れる黒ボトルを
選びました。
滞在中は、フロント階に
設置されている
ドリンクコーナーで
自由に中身を補充可能。
水はもちろん、
時間帯によっては
さんぴん茶やジュース類も
置いてあります。
コーヒーなど温かい飲み物は
紙コップを利用。
歯ブラシ、くし、カミソリは
客室に常備されておらず、
必要な分のみフロントで
受け取る仕組みです。
環境保護の観点からも、
持参するのがおすすめです！
食事はビュッフェ！西表島ならではの食材がいっぱい
「おいしい！」と口コミ多数で
楽しみにしていた食事は
ビュッフェスタイル。
コロナ禍に入ってからは
すべての料理に飛沫対策の
アクリルカバーが設置され、
テーブルやトングには
抗ウイルス・抗菌効果の期待できる
特殊コーティングを
施しているそうです。
もちろんマスクは必須。
ポリ手袋なども用意されています。
料理は八重山諸島の
食材を使ったものがたくさん！
ホテル名物のガザミ汁
（ワタリガニの味噌汁）や
カマイ（イノシシ）のすき焼きを
などを堪能しました。
子供も食べやすい
にんじんしりしり、
紅芋のサラダなど
おなじみの郷土料理もあります。
赤ちゃん向けには
ベビーフードも用意されてました。
連泊すると、用意する
離乳食の量も多くなって
荷物がかさばるため、
かなりうれしいサービスですね。
キッズチェアやクッション、
使い捨てエプロン、
キッズカトラリーなども
もちろん完備しています。
朝食もビュッフェ形式です。
ランチはアラカルト！
ラフテーパインカレー、
あぐー豚のタコライス、
ホットドッグの
3種類があり、
イートイン・テイクアウトから
選べます。
アクティビティなどで
子供が疲れてしまったときは、
客室で食べられると本当に助かります。
シャワーを浴びている間に
オーダーしておき、
着替え終わったらすぐ
食べられるようにしておきました。
島の生態系やイリオモテヤマネコについて学べる無料授業あり！
夕食後、客室でほっと一息つく前に
もうひとつ無料の
アクティビティに参加しました。
「世界遺産の学校」です。
生物の多様性を認められ、
世界自然遺産に登録された西表島。
その西表島の豊かな生態系について
知ることができる
約30分間の講義です。
イリオモテヤマネコだけが
クローズアップされがちですが、
西表島でしか見ることができない
固有種や希少な生物は
ほにも数多くいるんです。
専門用語がたくさん出てくるので
小学生以下には少し難しい内容ですが、
生き物の写真を見たり
鳴き声を聞くだけでも楽しめます。
リュウキュウイノシシの
下顎の骨も展示してくれていました！
通常のイノシシに比べると
リュウキュウイノシシは
小型だそうですが、
それでもこの大きさ！
このアクティビティは
イリオモテヤマネコについて詳しく
教えてくれる
「イリオモテヤマネコの学校」と
1日おきで開催しているそうです。
クーラの滝トレッキング&カヤックは3歳から参加OK
翌日はホテルを飛び出し、
トレッキング&カヤックへ。
海からカヤックをスタートし、
クーラ川を上って、
途中からトレッキングにスイッチ。
中流にあるクーラの滝を
目指します。
カヤックもトレッキングも、
小さな子供には難しい
ハードなアクティビティと
思いがちですが、
実は3歳から参加OK。
親子で一緒にカヤックに
乗れば大丈夫です。
オールの使い方も
しっかり教えてくれます！
水着を着込み、
濡れても乾きやすい
ウェアを重ねて。
ライフベストと
マリンブーツは
アクティビティ代金に
含まれているので安心です。
いよいよクーラ川の
カヤックがスタート！
マングローブを間近で
観察しながら
絶景を進んでいきます。
海から川へ、潮位が変化していくので
景色も移り変わっていくのがポイント。
景色だけを楽しむのは
子供には少し難しいですが、
海に棲むカニを見つけたり
川魚を探したりと
飽きずにいろいろな
自然探検ができる
よいアクティビティだと感じました！
クーラ川のカヤックは600メートルほど。
浅くて進めなくなったら、
カヤックを降りて
トレッキングです。
川沿いの植物を観察したり、
川の中の生き物を探しながら
進んでいきます。
なんとオオウナギを発見！
岩のすき間に入り込んだところです。
見るものすべてが珍しく、
子供たちの五感を刺激します。
クーラの滝までは、
およそ150メートル。
お散歩気分で到着するので、
4歳でもラクラクでした！
岩場を登ったり
木の枝を避けて進むので、
滑らないように
手を引いてあげると安心です。
クーラの滝に到着！
写真では
山奥の秘境のように見えますが、
思った以上にアクセス良好。
子連れで訪れるのに
ちょうどいい、
ライトなアクティビティでした！
ホテルからの移動や
カヤックの往復で
2時間半ほどはかかるので、
トイレが心配な年齢の子は
水遊びおむつを履かせて
おくといいと思います。
マリンアクティビティが難しいなら、
島内サイクリングやドライブもおすすめ。
ホテルから近い場所にある
星砂海岸へ足を伸ばしたり、
スーパーやカフェを訪れたり。
４月下旬から6月にかけては
ピーチパイン（沖縄で採れる
貴重なパイナップル）畑を
見に行くのも楽しそう！
子供乗せの電動自転車も
用意されていました。
「西表島は子連れだとハードすぎる？」
という心配は、まったくの杞憂！
コンパクトな島の中に
大自然がぎゅっと詰まっていて、
身近に体感できる絶好の場所でした。
オンシーズンの春夏は
生き物探しや海、プール遊び。
秋冬も温暖で過ごしやすいから
カヤックやトレッキングなどの
野外アクティビティにぴったりです。
いつ訪れても子供に新しい体験を
させてあげられそうです。
季節を変えて、また訪れたいと思っています。
みなさんも長期休みや連休の
旅先候補にぜひ入れてみてくださいね。
取材協力／星野リゾート 西表島ホテル
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