公開日 2022年3月22日 最終更新日 2022年4月13日
春休みやゴールデンウィーク、
長く休めるタイミングの
家族旅行は
沖縄にも足を伸ばしやすいですよね。
本島の美ら海水族館をはじめ
石垣島、宮古島が人気ですが、
生き物や自然が好きな子なら
西表島がおすすめ!
今回は西表島にある
星野リゾート 西表島ホテルで
期間限定開催中のプログラム
「友だち100匹できるかな」
に参加した様子を詳しくレポートします。
西表島ホテルの客室や
アメニティ、サービス、
その他のアクティビティについては
こちらをチェック!
西表島は世界自然遺産!多種多様な生物に出会える場所
西表島は、
日本の南西部にある
離島のひとつ。
イリオモテヤマネコをはじめ、
希少な固有種がたくさん
生息しています。
西表島で生育・生息している
生物はなんと4857種!
その生物多様性が認められ、
2021年には世界自然遺産に
登録されました。
西表島では、こうした自然を
間近で感じられる
アクティビティが豊富。
西表島ホテルでも
1年を通してさまざまな
アクティビティやプログラムが
行われていますが、
今回は新学期が始まる春に合わせて
現在は子供向けの特別プログラムを
実施しています。
「友だち100匹できるかな?」は
西表島に棲む生物を探して
友だちになろうというプログラム。
2022年3月20日から
5月5日まで開催されています。
対象年齢は小学生以上の
西表島ホテル宿泊者。
(保護者同伴必須、要事前予約)
今回は8歳(小学2年生)と
4歳(年少)で参加してみました。
このプログラムの大きなポイントは、
生物にとても詳しい先生が
ついてくれるということ!
西表島在住の
ナチュラリストガイド、
堀井大輝さんです。
堀井さんは
ネイチャーフォトグラファー
としても活躍しています。
「西表島の自然図鑑」という
ネイチャーガイドも
出版している、生物のプロ!
このプログラムは3部構成。
まずはホテル内のジャングルで
西表島に棲む生物について
レクチャーを受けます。
その後フィールドワークへ出かけ、
ホテルに戻ったら
見つけた友だちについて
オリジナルノートに
まとめるという内容。
およそ3時間のプログラムです。
気温や天候、時期によって
その日出会えそうな生物を
堀井さんがピックアップして
紹介してくれます。
西表島にはどんな生物がいるのか?
どんな特徴があるのか?
フィールドワークに出る前に
知っておくと
興味も俄然湧いてくるもの。
子供たちの様子を見ていると、
図鑑をめくって勉強するより
自然と頭に入ってくるようでした。
これはコウシュンモダマの種子。
西表島や石垣島に分布しています。
かなり大きいです!
同じく西表島でよく見かける
カショウクズマメの種子も
実際に触らせてもらい
大きさや固さを体感。
この豆はハンバーガー豆
(ハンバーガービーンズ)とも
呼ばれているそうです。
カショウクズマメの花は
2月から4月の間で咲くので、
この後のフィールドワークで
見ることができました。
「あぁ、あれか!」という風に
頭の中の情報と体験が
つながりますね!
いよいよフィールドワークへ!
フィールドワークへは、
ひとり1台チェキを持って
出かけます。
生物を見つけたら、
よく観察して
自分なりのアングルで撮影!
堀井さんが、
ヤエヤマアオガエルの
卵を見つけてくれました。
卵から孵った
おたまじゃくしもたくさん。
こうやって島内で
出会った生物(=友だち)の
すみか、体の大きさや色、
何を食べているか、
どんなふうに暮らしているかなどを
メモしていきます。
堀井さんがその場で説明してくれたり、
移動中に図鑑で調べたり。
フィールドワーク中は
たくさんの生物に出会うため、
低学年の子はその都度メモすることが
難しいこともあるかもしれません。
そんな場合は親がサポート!
名前をメモしてあげたり、
図鑑の該当ページを開いてあげたり。
書いたり調べたりするのは
後からでもできるので、
フィールドワーク中は
できるだけ観察を優先させて
あげたほうがいいなと感じました。
ある場所で見つけた植物、
キョウチクトウ科の
ホウライカガミを
指差す堀井さん。
オオゴマダラという蝶の食草です。
実は毒があります!
生物の中には、決まった植物しか
食べないものも多くて、
オオゴマダラは
キョウチクトウ科の
ホウライカガミを食べています。
ということは、
この植物の近くに
オオゴマダラが
いるかもしれないということ。
今回はオオゴマダラのさなぎを発見!
さなぎは黄金色でとてもきれい。
おしゃれな友だちを
見つけることができました。
チェキで撮影しておき、
後で友だちノートにまとめます。
今度はアダンという植物を
ピックアップ。
アダンはパイナップルに似た
果実をつける植物です。
葉っぱの付け根をライトで照らすと、
ヤエヤマツダナナフシが!
アダンはヤエヤマツダナナフシの
食草です。
夜行性なので、昼間は
葉っぱの付け根に
隠れています。
写真を見るとわかる通り、
アダンの葉は端に棘があります。
葉の付け根に隠れて過ごすことで、
鳥などの外敵から身を守り、
夜に葉をむしゃむしゃと食べに
出てくるそう!
ただ虫を観察して写真を撮るだけなら
虫探しになってしまいますが、
何を食べているのか
どんな暮らしをしているのかを
知ることでもっと
大きなものまで見えてくる気がします。
西表島を知り尽くす
堀井さんが案内してくれるので、
フィールドワーク中は
珍しい植物にたくさん出会えました。
こちらはコウシュンモダマ。
出発前に、堀井さんが
見せてくれた大きな種子を
つける木です。
ジャックと豆の木の
モデルになったと
言われています。
垂れ下がったさやは
100センチくらい!
こちらは、
西表島で自生している場所は
とても少ないと言われている
シマアケボノソウ。
とても珍しい花です。
秋から冬にかけて咲きますが、
運よく見ることができました。
イリオモテヤマネコの痕跡も発見!
なかなか出会うことができない
イリオモテヤマネコは、
フィールドワーク中に
ふんを見つけてパチリ。
実際に見ることは叶わなくても、
「確かにここにいた」
「この道を通った」
という実感が
沸いたようです!
現在イリオモテヤマネコは
100頭ほどしか生息しておらず、
絶滅危惧IA種に指定されています。
交通事故を防ぐため、
道路下に設置された
トンネルにも遭遇しました。
イリオモテヤマネコをはじめとする
野生動物が道路を通らずに
すむよう設置されたもの。
アンダーパス、ネコボックスとも
呼ばれているそうです。
ホテルに帰ったら、友だちノートにまとめる時間
フィールドワークが終わったら、
ホテルに戻って
友だちノートをまとめる
作業に入ります。
チェキで撮影した写真をチェックし、
ノートにまとめたい生物の
写真をプリントアウト。
8歳の息子は、
移動中に出会った
特別天然記念物、
カンムリワシについて
まとめています。
ノートは穴埋め式で、
低学年でもまとめやすくなっています。
絵を描いたり、
自分なりに特徴をまとめられる
フリースペースもあります。
堀井さんは横について
まとめ方をアドバイス。
ここには
図鑑がたくさん用意されていて、
堀井さんが自分で作った
ノートも展示してあるので
参考資料はいっぱい。
低学年で字をたくさん書くのが
まだ難しいなら、
名前と特徴ひとつだけでもOK!
ノートはこのまま持ち帰れるため、
少しずつまとめていくという
楽しみ方もありそうです。
堀井さんの圧倒的な知識量に、
子供たちは尊敬の眼差し。
子供目線でフランクに
コミュニケーションをとってくれる
姿を見て、親子でファンになりました!
息子は客室での自由時間にも
ノート作りを継続。
自宅に戻ってからも、
少しずつまとめています。
西表島で出会った友だちを
まとめ終わったら、
今度は近所で見つけた
生物を書き込んでいこうと
子供と話しています。
ファイルに記載されている
QRコードを読み込めば、
ノートのリフィルは
プリントアウト可能だそう!
旅行先の一イベントとして終わらせず、
その後につながる仕組みが
作られていることに感心しました。
夏休みの自由研究にもよさそうです。
自然が大好きな子供はさらに好きに、
今まであまり馴染みがなかった子も
興味を持つきっかけになる
素敵なプログラムでした!
ゴールデンウィークまで開催しているので、
みなさんもぜひ参加してみてくださいね。
西表島ホテルの客室やレストラン、
そのほかのアクティビティについても
こちらの記事で詳しくレポートしていますよ!
取材協力/星野リゾート 西表島ホテル
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